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ひとつの線として見えるループ・フィルム
1972, ジャドソ画廊、ニューヨーク

それぞれのループ・フィルムの中央に縦の1本のスクラッチした線がある。クロミには白い線、スヌケには黒い線。2台の映写機は並んで置かれ、それぞれのループ・フィルムは、中央で出合うようにやや対角的に吊り下げる。(T.I.)



フィルム・インスタレーション
1974, ガレリエ23, パリ

2本のクロミとスヌケのループ・フィルムが、天井よりスプールを通して吊り下げられる。2枚の白いフレームは並べて、眼の高さで、壁の上に掛けられる。この作品には上映はなく、素材の提示のみある。(T.I.)

私=あなた=彼/彼女 
(インスタレーション/パフォーマンス),1979,
ホイットニー美術館、ニューヨーク

観客は一人づつ一定の距離のある3台のカメラとモニターに囲まれた中心の椅子にすわる。それぞれのモニターに、自分の正面、横顔、背後が映っている。自分の周囲にある3台のオーディオ・テープ・プレーヤのヘッドフォーンからはそれぞれ「私は・・・」「あなたは・・・」「彼/彼女は・・・」の声が繰り返し聞こえる。3つの声は3つの映像と関連している(私/正面、あなた/横顔、彼/彼女/背後)、三つの映像は三つのモニターの間を循回し、その度に本人の選ぶ声との新しい組み合わせをもつ。(T.I.)

公演: ホイットニー美術館、ニューヨーク、 1979.  スタジオ200, 西武美術館, 東京, 1982


TVのためのTV
東京都写真美術館, 東京, 1995

2台のテレビセットが密着して向き合い、映像は見えず、常時異なった放送が聞こえる。放送という制度をオブジェ化した作品。(T.I.)
展示: 大阪府立現代美術館, 大阪1983. アジアン・アメリカン・ビデオ・フェスティバル,ニューヨーク1984. DAAD画廊,ベルリン、1992. グッゲンハイム美術館,ニューヨーク, 1994. 東京都写真美術館,東京, 1995






FILMASALINE
線としての映画
1995, 東京都写真美術館、東京.

1本のスクラッチした ブラック・リーダー(クロミ)や自作品 [Ai(Love), Camera Massage, Sync Soundなど]からの断片的なフッテージのループ・フィルム(約10m)を天井から30〜40本吊し、ランダムに6台の映写機より周囲の壁に映写する。(T.I.)


私があなたを見るようにあなたは私を見る
(インスタレーション/パフォーマンス/ビデオテープ)
ビデオカメラとモニターの2つのペアが7メートル離れてセットされ、壁には大きな文字で、「私はあなたを見るように、あなたは私を見ます」という一つの文が、2台のカメラの間に貼られている。2つのモニターには、それぞれ「私」と「あなた」の言葉が貼られている。一人のパフォーマーが2台のカメラの間を往復しながら、日本語と英語と作品が公演される国の言葉でその文を語る。10分後にパフォーマンスの記録ビデオがひとつのモニター上に映され、パフォーマーは、もう一方のカメラ/モニターを介在して「コメント」する。テープには、ウッジバージョン(10分)とCal Artsバージョン( 7分)がある。(T.I.)

展示: "建設途上展", ウッジ, ポーランド, 1990, スタジオ 200, 西武美術館, 東京, 1991,DAAD画廊,
ベルリン, 1992, カリフォルニア・アート・インスティチュート(Cal Arts), ロサンジェルス,1993. 間ーパフォーマンス・フェスティバル, デュッセルドルフ, 1995




あいうえおん六面相
( インスタレーション/パフォーマンス/ビデオテープ)

インタラクティブ・バージョンのインスタレーションでは、1台のコンピュータが「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」「ン」のビデオモニターの前に置かれてる。この六つの文字は日本語の母音で、それぞれのモニターに歪曲された顔で発声される。
観客はコンピュータでそれらのうちからひとつの画面を選ぶと、中央の四角の画面にその声を伴って画面が直ちに現われ、母音の順序にしたがってその他の画面があとに続く。
パフォーマンスは、投映されたスクリーンの横に本人が立って、テープの音声の「誤り」を正す発声を行なう。テープでは、3分と7分のバージョンがあり、3分は同時音(シンクロ)による発声のみで7分では音声と画像がずれる非同時の発声が繰り返される。(T.I.)

展示: キリンプラザ大阪, 大阪, 1993, "未来のイメージ展", モントリオール, 1994,  ISEA, ヘルシン近代美術館, ヘルシンキ, 1994, ミント美術館, シャーロッテ, アメリカ,1994,  ソミド, ソニー銀座, 東京, 1995, 東京都写真美術館, 東京, 1995, ブルジェ・ビデオ・フェスティバル, ブルジェ, フランス, 1995, キッチン, ニューヨーク, 1996, ディアゴナーレ, ローマ, イタリア, 1997



(photo: Hiroshi Takezawa)

CD-ROM インスタレーション・メタ・メディア
1999、ランドマーク・ホール、横浜
今回新しく制作した CD-ROM「映像実験のために」を中心に、パソコン8台を核とし、ビデオ・モニター40台とプロジェクター4台を
インターフェイスとして、イン タラクティブに観客が参加する構成から成る、初のCD-ROMインスタレーションを試みた。文字を読みながら、同時に映像を経験することが可能になり、コンピュータをデスクトップから開放して、環境的な「電脳空間」を展開した。

会場中央に、観客が参加できる8台のコンピュータによる「島」があり、その周囲 に各8台のビデオモニターによる「島」が4つあって、中央と接続し、その一部はさ らに前面の9メートルの巨大なスクリーンに投影された。このように、観客は中央の コンピュータに参加し, 各ビデオ・モニターの「島」の間をナビゲートした。

ビデオ・モニターには、60年代の代表的なフィルム作品「LOVE」,「Junkくず」,「 FACE」,「フィルム・メーカーズ」,「SUMMER HAPPENINGUS U.S.A.」などからの抜 粋のシーンが、電光掲示式の1行づつの横文字及縦文字のテキストと共に上映されていた。したがって、60年代の飯村の初期の映像を90年代の テクノロジーで再構成した。東京湾のガラクタや子供たちの環境問題を30年前に捉えた詩的な映像「くず」、女性の性的なプロセスを顔だけで描写した映像「フェイス」、ニューヨークのジョナス ・メカスの若い時の姿などが、コンピュータとビデオの間を徘徊した。(T.I.)